野鳥からの高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1・強毒タイプ)の検出例は減少傾向を示している。環境省によると、3月中の確認例は5件・6羽で、2月の18件・24羽より大幅に減少した。

  3月は、まず1日に、長崎県長崎市で回収されていたオシドリ1羽から高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプが確認された。2月6日に公表されたオシドリ2羽の回収地周辺の場所であることから、環境省は現地周辺10km圏内の警戒レベル3の取り組みを継続することになった。

 翌2日には、兵庫県西宮市で回収されたカンムリカイツブリ1羽から確認された。その後、8日に島根県の国指定宍道湖鳥獣保護区で回収されたキンクロハジロ1羽とホシハジロ1羽からも検出された。同地区では1月にキンクロハジロ1羽から検出されている。

 3月12日には、青森県三沢市米軍基地内で回収されたハヤブサ1羽から、また25日には、島根県の国指定宍道湖鳥獣保護区周辺で回収されたキンクロハジロ1羽から、それぞれH5N1ウイルスが検出された(表1)。

 今季の野鳥からの確認例を振り返ると、昨年10月、北海道大学が独自に行っている糞便調査の結果、北海道稚内市の大沼で採取された183検体のうち2検体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が検出された。その後、12月には鳥取県米子市安倍で回収されたコハクチョウ衰弱個体1羽からH5N1・強毒タイプが検出され、鹿児島県出水市で発見されたナベヅルからも検出されていた。

■参考情報
・環境省 「野鳥との接し方について」(平成22年12月4日)
・環境省 「鳥インフルエンザについて」(平成16年3月9日)
・環境省 「死亡した野鳥を見つけたら」

公表日(環境省)回収場所野鳥ウイルス亜型・タイプ確定検査備考
3月25日島根県国指定宍道湖鳥獣保護区周辺キンクロハジロ1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
3月12日青森県三沢市米軍基地内ハヤブサ1羽H5N1・強毒北海道大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
3月8日島根県の国指定宍道湖鳥獣保護区キンクロハジロ1羽、ホシハジロ1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベル3を継続
3月2日兵庫県西宮市カンムリカイツブリ1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
3月1日長崎県長崎市オシドリ1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベル3を継続

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