図1 インフルエンザ定点当たり届出数の推移

 各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり届出数によると、10週(3月7日から13日)は全国平均で16.81人となり、6週ぶりに増加した。40都道府県で増加に転じており、今後の動向に注意が必要だ。

 10週の届出数が最も多かったのは、山口県で43.96人となった。大分県が37.67人、愛知県が35.64人、三重県が30.96人と続いた(図1)。岐阜県(29.98人)、福岡県(27.79人)も多くなっている。

 山口県は4週連続の増加で、今シーズンで最も多くなった。同県によると、迅速検査ではB型がA型の15.1倍報告されており、B型陽性が全体の85.7%を占めるなどB型の流行が優勢になっている。

 国立感染研究所のインフルエンザウイルス分離・検出状況(3月18日現在)によると、6週から10週の5週間でA/H1N1pdmが436件、A香港型が476件、B型が169件となっている。5週から9週の5週間に比べると、A/H1N1pdmの割合が49%から40%へ減少する一方、A香港型が37%から44%へ、B型が14%から16%へ増えている。

 前週からの変化をみると、40都道府県で増加に転じた。山梨県が1.70倍、和歌山県が1.59倍、青森県が1.53倍、鳥取県が1.52倍などとなっている(表1。なお、宮城県と福島県からは、東北関東大震災の影響もありデータが報告されていない)。 

表1 インフルエンザ定点当たり届出数の前週からの変動

 9週10週10週/9週
全国平均13.85 16.81 1.21
山梨県11.50 19.55 1.70
和歌山県3.28 5.22 1.59
青森県7.74 11.88 1.53
鳥取県4.76 7.24 1.52
佐賀県4.00 5.64 1.41
滋賀県11.89 16.49 1.39
鹿児島県5.04 6.96 1.38
北海道12.76 17.43 1.37
高知県8.42 11.35 1.35
千葉県14.34 18.56 1.29
大分県29.21 37.67 1.29
秋田県7.38 9.51 1.29
広島県18.44 23.25 1.26
埼玉県16.31 20.28 1.24
福岡県22.39 27.79 1.24
兵庫県9.35 11.56 1.24
大阪府8.74 10.79 1.23
宮崎県5.69 6.93 1.22
東京都13.47 16.26 1.21
石川県16.15 19.46 1.20
岐阜県25.00 29.98 1.20
岡山県15.81 18.93 1.20
島根県11.42 13.66 1.20
沖縄県4.71 5.60 1.19
愛媛県9.46 11.20 1.18
奈良県8.27 9.71 1.17
長野県18.70 21.74 1.16
静岡県11.75 13.63 1.16
山口県37.94 43.96 1.16
神奈川県17.15 19.68 1.15
熊本県6.46 7.30 1.13
三重県27.53 30.96 1.12
栃木県7.00 7.87 1.12
愛知県32.31 35.64 1.10
京都府6.21 6.50 1.05
茨城県8.43 8.58 1.02
山形県11.52 11.68 1.01
新潟県17.93 18.16 1.01
群馬県11.63 11.70 1.01
福井県12.06 12.13 1.01
富山県27.48 26.27 0.96
岩手県6.75 6.33 0.94
長崎県6.46 5.83 0.90
香川県9.39 8.08 0.86
徳島県3.62 2.67 0.74
宮城県5.89未確認
福島県7.59未確認