国立感染症研究所感染症情報センターは3月14日、被災地・避難所などにおける保健衛生あるいは医療従事者の業務に生かしてもらう目的で、「被災地・避難所における感染症リスクアセスメント」をwebで公開した。

 これまでに公開したのは、リスクアセスメント表(3月14日現在)、アセスメントに基づく注意すべき感染症(3月16日改定)、リスクアセスメントの方法・考え方について(解説、3月14日現在)の3つ。

 3月14日現在、被災地・避難所において注意すべき感染症としては、急性下痢症、インフルエンザ、急性呼吸器感染症(インフルエンザ以外、RSウイルスなど)、麻疹(他のワクチン予防可能疾患を含む)、破傷風(特に救助された被災者、救助者に関連して)、創傷関連感染症の6疾患・症候群を挙げている。

 アセスメントに基づく注意すべき感染症では、上記6つの疾患・症候群について概説した上で、避難所での予防に必要なものについて必要最小限の対策を挙げている。

 たとえばインフルエンザについては、2月下旬ごろからB型インフルエンザの流行が拡大していることを指摘、「避難所などでもB型を中心とした集団感染が多発する可能性がある」と注意を促している。その上で、予防に必要なものとしては、「手洗いの水、速乾性アルコール製剤、マスク、咳エチケット」を挙げている。

 概説では、予防の基本は「咳エチケット」と「手指衛生」であると強調、「もしマスクがあるならマスクを着用した方がよい」などとアドバイスしている。

 また、水は飲料水や調理・調乳に優先使用されることから、「遠慮なく手洗いができる状況ではない場合がほとんど」と現場の実情に配慮し、そのような場合は「速乾性アルコール製剤による手指衛生が用いられる場合があると思われる」と指摘している。


■参考資料
被災地・避難所における感染症リスクアセスメント
リスクアセスメント表(3月14日現在)
アセスメントに基づく注意すべき感染症(3月16日改定)
リスクアセスメントの方法・考え方について(解説、3月14日現在)