2月に入ってからも、野鳥からの高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1・強毒タイプ)の検出が続いている。環境省によると、2月8日までに北海道や長崎県、鳥取県など3道県で、4件・6羽から確認されている。

 2月1日に、北海道・国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区周辺で回収されていたオオハクチョウ 1羽から新たに高病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプが確認された。回収場所は、1月22日、23日に公表されたオオハクチョウなどの回収地から約10km程度の場所だった。同日には、鳥取県米子市で回収されていたユリカモメ 1羽(1月19日回収)とキンクロハジロ 1羽(1月24日回収)から確認された。

 その後、2月6日に長崎県長崎市で回収されたオシドリ2羽(1月31日回収)から、2月8日には北海道の国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区で回収されていたオオハクチョウ 1羽から、それぞれ確認されている(表1)。北海道の回収場所は、1月23日に公表されたオオハクチョウなどの回収地周辺だった。

 今季の野鳥からの確認は、昨年10月に、北海道大学が独自に行っている糞便調査の結果、北海道稚内市の大沼で採取された183検体のうち2検体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)が検出された。 その後、12月には鳥取県米子市安倍で回収されたコハクチョウ衰弱個体1羽からH5N1・強毒タイプが検出され、鹿児島県出水市で発見されたナベヅルからも検出されていた。1月には、鹿児島県や福島県、北海道など5道県で7件・13羽から確認されている。

 環境省はホームページ上に「高病原性鳥インフルエンザに関する情報」を開設し報道発表等の資料を掲載する一方、野鳥との接し方や死亡した野鳥を見つけ場合の対処法などについても情報を提供している。

■参考情報
・環境省 「野鳥との接し方について」(平成22年12月4日)
・環境省 「鳥インフルエンザについて」(平成16年3月9日)
・環境省 「死亡した野鳥を見つけたら」   

表1 野鳥で確認された高病原性鳥インフルエンザウイルスの事例(環境省のデータから)

公表日(環境省)回収場所野鳥ウイルス亜型・タイプ確定検査備考
2月8日北海道・国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区周辺オオハクチョウ 1羽H5N1・強毒北海道大学1月23日公表のオオハクチョウほかの回収地周辺
2月6日長崎県長崎市オシドリ 2羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
2月1日鳥取県米子市ユリカモメ 1羽、キンクロハジロ 1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
2月1日北海道・国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区周辺オオハクチョウ 1羽H5N1・強毒北海道大学回収地周辺10km圏内の野鳥の警戒レベルを3に引き上げ
1月31日福島県郡山市(豊田町浄水場)キンクロハジロ 1羽H5N1・強毒北海道大学回収場所での確認は累計5羽に
1月28日兵庫県伊丹市(瑞ヶ池)ホシハジロ 1羽、カイツブリ 1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
1月25日島根県松江市・国指定宍道湖鳥獣保護区キンクロハジロ 1羽H5N1・強毒鳥取大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
1月23日北海道・国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区オオハクチョウ 2羽、カモ 1羽、オナガガモ 1羽H5N1・強毒北海道大学レベル3の取組を引き続き推進
1月22日北海道・国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区オオハクチョウ 1羽H5N1・強毒北海道大学現地周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
1月21日福島県郡山市(豊田町浄水場)キンクロハジロ 1羽H5N1・強毒北海道大学レベル3の取組を引き続き推進
1月20日福島県郡山市(豊田町浄水場)キンクロハジロ 1羽H5N1・強毒北海道大学レベル3の取組を引き続き推進
1月19日福島県郡山市(豊田町浄水場)キンクロハジロ 2羽H5N1・強毒北海道大学周辺10km圏内の警戒レベルを3に引き上げ
1月12日鹿児島県出水市ナベヅルH5N1・強毒鳥取大学合計6羽に