11月29日朝、島根県安来市の養鶏農家(成鶏2万羽、育雛3300羽)で5羽の鶏の死亡が確認された。農場主より島根県家畜衛生部に通報があり、県がPCR検査を行ったところ、同日20時30分に高病原性鳥インフルエンザの疑いが強いことが分かった。県は同日22時から危機管理連絡会議を開催し、現状把握と今後の対応を協議。高病原性鳥インフルエンザの発生が確定した場合に、家畜伝染病予防法に基づく殺処分を行うことなどを決めた。

 県や農林水産省などの発表によると、島根県は11月29日、死亡鶏の通報を受けて農場の立入検査を実施した。インフルエンザ簡易検査の結果、死亡した5羽中3羽が陽性で、家畜保健衛生所で遺伝子検査を実施したところH5亜型であることを確認した。29日夜には、約30羽の死亡が確認されたこともあり、農水省はこの時点で疑似患畜とした。

 動物衛生研究所に検体を搬送しウイルスを確認中で、結果は2月1日夜に判明する。確定した場合、島根県は危機管理対策本部を設置。発生した農場が飼養する鶏について、家畜伝染病予防法に基づく殺処分を実施する。また、半径10km以内に存在する鶏については移動規制などの防疫措置を実施する。なお、発生した場所が安来市であることから、半径10km圏内には鳥取県も含まれるため、連携して県境の防疫措置を実施する。

 島根県の危機管理連絡会議では、健康福祉部医療統括監から以下の説明があった。

 まず、人への感染については、「一般的に人へ感染することはめったにない」「感染した鳥の糞を人が吸い込む、あるいは体内に取り込んだときに感染の可能性があるが、このようなことは一般の生活においては起こらない」と指摘した。

 その上で、注意すべきこととしては、(1)病気の鳥、死んだ鳥を外で見かけた場合に、簡単に素手で触らない注意が必要、(2)外から出入りした場合は、しっかり手を洗うこと、(3)卵、鶏肉を食べた場合に、人が鳥インフルエンザに感染した事例はない。なお、鳥インフルエンザウイルスは、加熱すれば感染性はなくなる。心配のある方は、加熱して食すること――などを挙げている。


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