図1 インフルエンザワクチン接種を受けたか(n=768)

 今シーズンの対策としてインフルエンザのワクチン接種が始まっているが、「すでにワクチン接種を受けた」医師は76%に上ることが分かった。日経メディカル オンラインが実施した「2010/11シーズン・インフルエンザ治療方針」に関する調査で明らかになった。

 11月8日から19日までに、日経メディカル オンラインの医師会員を対象にネット調査への協力を依頼し、768人から回答が得られた(回答者の主なプロフィールは文末参照)。

図2 接種したワクチンの種類(n=584)

 調査ではまず、医師自身がワクチン接種を受けたかどうかを尋ねたところ、76.0%が「受けた」と回答した。「受けていない」は24.0%だった(図1)。診療科別の接種率をみたところ、糖尿病・内分泌代謝内科の医師(n=33)が90.9%と最も高く、産婦人科(n=18)と循環器内科(n=72)がそれぞれ83.3%、一般内科(n=245)が79.6%、整形外科(n=26)が76.9%だった。一方、小児科(n=46)は73.9%、一般外科(n=53)は71.7%、消化器内科(n=34)は67.6%で、それぞれ全体平均を下回っていた。

 「受けた」と回答した医師(n=584)にワクチンの種類を尋ねたところ、インフルエンザHAワクチン(3価ワクチン、国産)が93.2%とほとんどを占めていた。A型インフルエンザHAワクチン(H1N1株、国産)は4.8%、アレパンリックス(H1N1)筋注(グラクソ・スミスクライン)は1.4%に過ぎなかった(図2)。

 「受けていない」と回答した医師には、今後ワクチン接種を受けるかどうか尋ねた。その結果、「受ける」との回答は82.1%、「受けない」は17.4%となった(図3)。

図3 今後、ワクチン接種を受けるつもりなのか(n=184)

 「今後も受けない」とする人にその理由を尋ねたところ、「毎年受けていないが、寝込むことがない」「体調管理に気をつけているので、20年以上インフルエンザにかかっていない」「一度罹患して免疫がつけば後々まで免疫力が残るから」「接種しても 罹患しないとは限らない」「ワクチンの効果は限定的だから」などが挙がった。

 なお、自身のワクチン接種以外で、今シーズンへ向けた対策の検討状況を尋ねたところ、「マスクの準備」が62.6%で最も多かった。「患者に対するインフルエンザワクチン接種の実施」が60.7%、「迅速診断キットの準備」が53.3%で続いた(図4)。「手指消毒剤の準備」が52.0%、「抗インフルエンザ薬の準備」が51.8%と、ここまでが50%を超えていた。

図4 今シーズンへ向けた対策の検討状況

◆回答者のプロフィール
・日経メディカル オンラインの医師会員768人。
・診療科目;小児科6.0%、一般内科31.9%、一般外科6.9%、整形外科3.4%、産婦人科2.3%、循環器内科9.4%、糖尿病・内分泌代謝内科4.3%、消化器内科4.4%、その他の科目30.9%。
・年齢;29歳以下9.1%、30〜34歳15.2%、35〜39歳18.1%、40〜44歳13.9%、45〜49歳16.7%、50〜54歳16.8%、55〜59歳6.4%、60歳以上3.5%。
・勤務形態;診療所開業10.7%、診療所勤務11.6%、病院開業0.7%、一般病院勤務58.6%、大学病院勤務15.1%、その他2.9%。
・病床数;無床20.8%、1〜19床2.6%、20〜99床7.9%、100〜199床11.7%、200〜299床10.2%、300床以上44.4%。

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