タミフル耐性パンデミックインフルエンザ(H1N1)2009ウイルスは、タミフルに感受性のあるパンデミックインフルエンザ(H1N1)2009ウイルスと同様の感染力と病原性を持つことが報告された。東京大学の河岡義裕氏らの研究グループが動物実験で明らかにしたもので、PLoS Pathogens誌のオンライン版で発表した。

 研究グループは、タミフル耐性の指標の1つであるH274Y変異を認めたウイルスを用い、これをフェレットに感染させ、タミフル感受性ウイルスの場合と比較検討した。

 その結果、フェレットからフェレットへの感染は、タミフル感受性ウイルスと同程度の頻度で起こり、また感染による症状も耐性の有無で違いは見られなかった。

 タミフル耐性ウイルスについては、2008/2009シーズンに、季節性Aソ連型インフルエンザで一挙に全国に広がったという経緯がある。

 これらの結果を踏まえ研究グループは、今後、タミフル耐性パンデミックインフルエンザ(H1N1)2009ウイルスがタミフル感受性ウイルスに取って代わる可能性が高いと警告している。

■参考論文
Characterization of Oseltamivir-Resistant 2009 H1N1 Pandemic Influenza A Viruses