ニュージーランドにおいて、新型インフルエンザパンデミック(H1N1)2009」の流行ピーク時の実効再生産数(R値;effective reproduction number)は、1.55と当初の推計値より低く、最近各国から報告されている推計値と同様であることが報告された。National Centre for Biosecurity and Infectious DiseaseのS.Paine氏らがEurosurveillanceに発表した。R値は感染症の流行対策を評価する指標となり、この値が低いほど対策の実効性が高かったことになる。

 Paine氏らは、パンデミック(H1N1)2009のR値の推移を検討する一方、年齢別、民族別にみた特徴を解析し、また学校休校との関連性も調べた。

 その結果、ピーク時のR値は1.55(95%信頼区間;1.16-1.86)となった。これは当初の推計値より低く、最近各国から報告されている推計値と同様の水準だった。

 興味深いのは、5〜19歳の年齢層で、2009年7月3〜19日の学校休日の前後でR値に変動があった点だ。学校休日の間はR値の低下が見られたが、休日明け後は再び上昇していた。報告者らは、学校休校措置の効果を支持するデータであるとしている。

■参考文献
・Eurosurveillance, Volume 15, Issue 24, 17 June 2010
Surveillance and outbreak reports
Transmissibility of 2009 pandemic influenza A(H1N1) in New Zealand: effective reproduction number and influence of age, ethnicity and importations