山梨県福祉保健部は5月17日、富士・東部保健福祉事務所管内の大学で、新型インフルエンザの集団感染を確認したと発表した。生徒と職員の82人が発症しているが、全員軽症で入院した患者はいない。

 集団感染の患者は、大学生81人、職員1人の計82人。5月12日に、2人の学生がインフルエンザ様症状を示し、14日にはインフルエンザの簡易検査で学生14人がA型と診断された。そのうち2人についてPCR検査が行われた。

 5月15日、衛生環境研究所がPCR検査を実施し、2人とも新型インフルエンザ陽性であることを確認した。大学内での発症者を確認したところ、5月17日までに82人の発症が確認できたという。

 主な症状は、発熱と咳だった。全員が軽症で、寮の個室かあるいは自宅で療養中だという。

 大学側は、発症者の1週間の出席停止とした。患者は、寮の個室や自宅での療養と5日間のリレンザ服薬となった。また、各建物の出入り口にはアルコール消毒薬を設置。学生全員へのマスク着用、手洗い、うがいの徹底など、基本的な感染防止策をとっている。

 これを受け山梨県は、県民に対して、引き続きうがいや手洗いの励行、咳症状がある時の咳エチケットの徹底を呼びかけた。同時に、ワクチン接種の希望者については、直接、医療機関に問い合わせるよう求めた。

 昨年の今頃は、神戸で国内発生の第1例が確認されて以降、感染者が相次いで発生していた時期だった。大学内で収まるのか、地域への広がりがあるのか、注視する必要がある。