先日、新型インフルエンザの死亡例のうち「基礎疾患あり」が7割と依然として高水準であることを伝えたばかりだが、残念ながらまた、「基礎疾患あり」の死亡例が報告された。

 厚生労働省によると、北九州市保健福祉局保健衛生課は2月19日、市内において、新型インフルエンザ患者の死亡例が確認されたことを発表した。

 患者は市外在住の42歳女性。基礎疾患として血液疾患があった。新型インフルエンザワクチンは接種していなかった。

 発表によると、2009年12月28日に基礎疾患治療のため市内の医療機関に入院。年が明けた1月9日に、簡易診断キットでA型陽性となった。39℃の発熱があった。

 1月21日にはPCR検査によって、新型インフルエンザ陽性を確認している。2月3日にサイトメガロウイルスの感染が確認されている。これはヘルペスウイルスの1種で、免疫機能が低下した人に疾患を引き起こす。2月9日には、呼吸不全となり人工呼吸器の装着となった。

 2月10日には簡易診断キットでA型陰性となったが、2月13日に容態が悪化し、午後6時40分ごろ死亡している。2月18日にPCR検査によって新型インフルエンザ陽性を確認している。

 死因はサイトメガロウイルス感染による肺炎。

 米国の状況を振り返ると、感染者数が減少したあとも、インフルエンザ様疾患による超過死亡例は確認されていた。日本も感染者数は週を経るごとに減少してきたが、重症例への対応は引き続き警戒を怠るべきではないだろう。