厚生労働省が発表している「入院サーベイランスの報告」によると、1月14日時点で新型インフルエンザ感染者の入院は、累計で1万5615人となった。また、新型インフルエンザ感染者の死亡は、疑い例も含めて累計で155人となった。28週から53週(12 月28日〜1月3日)までの医療機関を受診した推定感染者数は累計1816万人であり、受診者ベースでは入院がおよそ1100人に1人、死亡が12万人に1人前後の水準にある。

 1月14日時点のまとめによると、集計期間ごとにみた新規入院は9月末ごろから増加を続け、10月21日の週は1114件と初めて1000件を超えた。10月28日の週は1349件と増加し、11月4日の週には1441人となった。11月11日の週は1412件といったん減少したが、11月18日の週は1449件と再び増加している。11月25日の週は1337件と減少した。12月2日の週は1124件、12月9日の週は976件となった。その後は、移管して減少している。ただし、まだ反映されていない報告もあるため、今後増えていく可能性はある(図1。前週の発表以降の修正を反映済み)。

図1 新型インフルエンザ感染者の入院および死亡の推移(厚労省のデータより作成)

図2 年齢別にみた入院患者(1月12日までの累計。1月14日時点)

新たな死亡が1週間で10件

 入院件数の増加に伴い、重症例の報告も相次ぎ、死亡例も出ている。この1週間の新たな死亡例は10例で、前週の12件からは減少した。

  1月12日までの累計入院事例をみると、年齢では5〜9歳が6551人(47.53%)ともっとも多くなっている。1〜4歳が3163人(22.95%)と続き、1歳未満が688人(4.99%)と増えてきているのとあわせ、入院患者の低年齢化が進んでいる様子がうかがえる(図2)。

 10〜14歳は2420人(17.56%)、15〜19歳は524人、20〜29歳は361人、30〜39歳は319人、 40〜49歳は288人、50〜59歳は329人、60〜69歳が318人、70〜79歳が376人、80歳以上が278人となっている。

 男女別では、男性9843人、女性5772人と、依然として男性が多くなっている。

推定感染者数は約150万人に

 累計入院件数の中で、基礎疾患を持つ人あるいは妊婦の合計は5631人で、入院全体の36%となっている。引き続き、基礎疾患などがない人の入院事例の方が多くなっている。

 基礎疾患のある人では、喘息などの慢性呼吸器疾患が3564人と圧倒的に多く、慢性心疾患が318人、糖尿病が287人で続いている。主に小児で心配されている急性脳症は472人、人工呼吸器の利用者は641人などとなっている(重複あり)。

 なお、1月12日までに退院(転院含む)は1万3703人で、ICU入院は144人、ICU以外入院は1466人などとなっている。

 国立感染研究所のまとめによると、53週の医療機関を受診した推定感染者数は約163万人となった。28週からこれまでに累計で1816万人に達している(図3)。

図3 医療機関を受診した推定感染者数