国内において、タミフル耐性を示す新型インフルエンザウイルスは、2009年12月までに29例で検出された。新潟県で同室に入院していた患者2人で、同時期にタミフル耐性ウイルスが検出された以外は、いずれも単発例だった。新潟県の同時期2例も含め、患者周囲への感染拡大は認められていない。また、多くの事例でリレンザに感受性があることが確認されている。

 これまで国内で報告のあったタミフル耐性事例は、すべて耐性マーカーH275Yが検出された事例となっている。2009年10月までに12例だったが、11月に6例、12月に11例が報告され、合計で29例となった(表1、2009年11月〜12月)。

 耐性率は、たとえば横浜市では、474検体中4例から検出されており、0.84%となっている。調査した検体数が三桁に上っている自治体に限ると、広島県が0.74%、大分県が0.64%などとなっている。他の自治体は、1.79〜4.0%と幅広く、調査検体数が増えるにつれ耐性率も変動する可能性がある。2009年11月〜12月で判明している調査検体数は、合計で1144株、そのうち16株で耐性マーカーが検出されている。耐性率は1.40%となる。

 11月27日の新潟県発表では、同室に入院していた患者2人で、同時期にタミフル耐性ウイルスが検出されている。今のところ感染経路は定かではなく、ウイルスについての詳細は現在、国立感染研究所で調査中だ。

 なお、耐性マーカーH275Yが確認されたウイルスは、タミフルに対して抵抗性があり、薬が効きにくくなることを示している。

表1 タミフル耐性を示す遺伝子変異が確認された新型インフルエンザウイルスの事例(2009年11月〜12月)