MLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DB)への報告数は、5週連続で減少した。53週の報告数は1月3日深夜時点で1227件となり、ピークだった48週の7621件の16%まで減少した。また、この1週間に1件以上報告したML-flu-DB協力医師は161人で、1人当たりの報告は9.6件、うち重症例は1件だった。

 これまでの推移を見ると、ML-flu-DBの報告数は、39週に711件といったん減少し、その後は5週連続で増加した。45週に減少し、その後は46週、47週、48週と3週連続で増加したが、頭打ち傾向が見えていた。49週に1000件余の減少に転じ、さらに50週、51週、52週とそれぞれ1000件ほど減少を続け、53週はさらに減少幅が広がった(図1)。ただ、報告数の減少には、年末年始の休みのため受診機会が減っていることも影響している可能性があり、引き続き再燃への警戒は必要だろう。

 ML-flu-DBの報告数は、インフルエンザ定点当たり届出数の動向の先行指標となりうるもので、定点当たりの届出数も連続で減少する可能性がある。

図1 ML-flu-DBの報告数とインフルエンザ定点当たり届出数(全国)の動向

 ML-flu-DBは、アラーム機能が最大の特徴で、全国規模でインフルエンザの異常な検出を把握し、その情報をいち早く関係者で共有できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年、全国から300人前後の医師が参加し実績を積んでいる。新型インフルエンザが発生した今年は、流行の動向を把握する上で貴重な情報源となっている。