厚生労働省が発表している「入院サーベイランスの報告」によると、12月24日時点で新型インフルエンザ感染者の入院は、累計で1万3784人となった。また、新型インフルエンザ感染者の死亡は、疑い例も含めて累計で128人となった。28週から50週(12月7日〜13日)までの医療機関を受診した推定感染者数は累計1546万人であり、受診者ベースでは入院がおよそ1100人に1人、死亡が12万人に1人前後の水準にある。

 12月24日時点のまとめによると、集計期間ごとにみた新規入院は9月末ごろから増加を続け、10月21日の週は1114件と初めて1000件を超えた。10月28日の週は1349件と増加し、11月4日の週には1441人となった。11月11日の週は1412件といったん減少したが、11月18日の週は1445件と再び増加している。11月25日の週は1331件と減少した。12月2日の週からは1101件、923件、363件となった。まだ、反映されていない報告もあるため、今後増える可能性がある(図1。前週の発表以降の修正を反映済み)。

図1 新型インフルエンザ感染者の入院および死亡の推移(厚労省のデータより作成)

図2 年齢別にみた入院患者(12月22日までの累計。12月24日時点)

新たな死亡が1週間で12件に

 入院件数の増加に伴い、重症例の報告も相次ぎ、死亡例も増えている。この1週間の新たな死亡例は12例で、前週の9件からは再び増加した。特徴的なのは、高齢者が目立つ点だろう。12人中50代が3人、60代が1人、70代が2人、80代が1人だった。40代が3人、30代が1人で、3歳が1人だった。

 12月22日までの累計入院事例をみると、年齢では5〜9歳が6093人(44.20%)ともっとも多くなっている。1〜4歳が2704人(19.62%)と続き、1歳未満が562人(4.08%)と増えてきているのとあわせ、入院患者の低年齢化が進んでいる様子がうかがえる(図2)。

 10〜14歳は(2295人、16.65%)、15〜19歳は480人、20〜29歳は286人、30〜39歳は234人、 40〜49歳は219人、50〜59歳は239人、60〜69歳が215人、70〜79歳が261人、80歳以上が196人となっている。

 男女別では、男性8746人、女性5038人と、依然として男性が多くなっている。

推定感染者数は約1500万人に

 累計入院件数の中で、基礎疾患を持つ人あるいは妊婦の合計は4857人で、入院全体の35%となっている。引き続き、基礎疾患などがない人の入院事例の方が多くなっている。

 基礎疾患のある人では、喘息などの慢性呼吸器疾患が3131人と圧倒的に多く、慢性心疾患が238人、糖尿病が222人で続いている。主に小児で心配されている急性脳症は417人、人工呼吸器の利用者は545人などとなっている(重複あり)。

 なお、12月22日までに退院(転院含む)は1万1720人で、ICU入院は144人、ICU以外入院は1663人などとなっている。

 国立感染研究所のまとめによると、50週の医療機関を受診した推定感染者数は約132万人となった。28週からこれまでに累計で1546万人に達している(図3)。

図3 医療機関を受診した推定感染者数(国立感染症研究所のデータをもとに作成)