厚生労働省が発表している「入院サーベイランスの報告」によると、12月16日時点で新型インフルエンザ感染者の入院は、累計で1万2923人となった。また、新型インフルエンザ感染者の死亡は、疑い例も含めて累計で116人となった。28週から49週(11 月30日〜12月6日)までの医療機関を受診した推定感染者数は累計1414万人であり、受診者ベースでは入院がおよそ1100人に1人、死亡が12万人に1人前後の水準にある。

 12月16日時点のまとめによると、集計期間ごとにみた新規入院は9月末ごろから増加を続け、10月21日の週は 1114件と初めて1000件を超えた。 10月28日の週は1347件と増加し、11月4日の週には1437人となった。11月11日の週は1406件といったん減少したが、11月18日の週は 1433件と再び増加している。11月25日の週は1321件と減少した。12月2日の週は1045件、12月9日の週は520件となった。まだ、反映されていない報告もあるため、今後増えていく可能性はある(図1。前週の発表以降の修正を反映済み)。

図1 新型インフルエンザ感染者の入院および死亡の推移(厚労省のデータより作成)

図2 年齢別にみた入院患者(12月15日までの累計。12月16日時点)

新たな死亡が1週間で9件に

 入院件数の増加に伴い、重症例の報告も相次ぎ、死亡例も増えている。この1週間の新たな死亡例は9例で、前週の22件からは大幅に減少した。

 12月15日までの累計入院事例をみると、年齢では5〜9歳が5746人(44.46%)ともっとも多くなっている。1〜4歳が2490人(19.27%)と続き、1歳未満が501人(3.88%)と増えてきているのとあわせ、入院患者の低年齢化が進んでいる様子がうかがえる(図2)。

 10〜14歳は(2212人、17.12%)、15〜19歳は458人、20〜29歳は262人、30〜39歳は214人、 40〜49歳は202人、50〜59歳は229人、60〜69歳が201人、70〜79歳が231人、80歳以上が177人となっている。

 男女別では、男性8229人、女性4694人と、依然として男性が多くなっている。

推定感染者数は約150万人に

 累計入院件数の中で、基礎疾患を持つ人あるいは妊婦の合計は4567人で、入院全体の35%となっている。引き続き、基礎疾患などがない人の入院事例の方が多くなっている。

 基礎疾患のある人では、喘息などの慢性呼吸器疾患が2961人と圧倒的に多く、慢性心疾患が234人、糖尿病が206人で続いている。主に小児で心配されている急性脳症は386人、人工呼吸器の利用者は508人などとなっている(重複あり)。

 なお、12月15日までに退院(転院含む)は1万854人で、ICU入院は148人、ICU以外入院は1657人などとなっている。

 国立感染研究所のまとめによると、49週の医療機関を受診した推定感染者数は約150万人となった。28週からこれまでに累計で1414万人に達している(図3)。

図3 医療機関を受診した推定感染者数