急性呼吸器疾患による死亡例が相次ぎ、その動向が注目されていたウクライナで、インフルエンザを含む感冒症状の患者数が累計で200万人超えた。ウクライナ保健省が12月6日に発表したデータによると、医療機関を受診したインフルエンザ様患者数は、累計で205万6163人となった。死亡者数は、累計で463人に上っている。

 これまでの推移を見ると、11月2日に67人だった死亡者数は、1週間後の11月8日に155人と倍増、11月16日には300人を超え、11月26日には400人を超えた。12月1日には440人となり、わずか1カ月で6倍強に増加した(図1)。12月に入ってからも死者数は1日平均6.5人で推移している。

 心配された急死例については、24時間以内の死亡者数としてデータがまとめられている。統計がある11月5日以降でみると、11月は1日平均5.2人ほどだったが、12月に入ってからは1日平均3.2人ほどに落ち着いてきている。

 ウイルスについては、WHOのロンドン研究所によると、34検体中15件がA/H1N1ウイルスであることが分かっている。なお、懸念されるウイルスの変異についてWHOは、11月17日時点で「明らかな変異は認められない」などとする声明を発表している。

図1 ウクライナのインフルエンザ様患者数の推移(ウクライナ保健省のデータから)