厚生労働省が発表している「入院サーベイランスの報告」によると、11月4日時点で新型インフルエンザ感染者の入院は、累計で5072人となった。また、新型インフルエンザ感染者の死亡は、疑い例も含めて累計で47人となった。新規入院患者は813人と前週より200人近く減少したが、依然高い水準にある。

 集計期間ごとにみた新規入院は、9月2日の週は156件だったがその後は増加を続け、10月21日の週は1016件と初めて1000件を超えた。10月28日の週は813件と減少したが、依然として高い水準となっている(図1。前週の発表以降の修正を反映済み)。

図1 新型インフルエンザ感染者の入院および死亡の推移(厚労省のデータより作成)

 入院件数の増加に伴い、重症例の報告も相次ぎ、死亡例も増えてきた。9月8日時点で11件だった累計死亡件数は、10月6日時点で21件と1カ月ほどで倍増、さらに11月3日時点で47人に達した。新規死亡例は最近になって、5例、7例、12例と増加の一途をたどっている。

 11月3日までの累計入院事例をみると、年齢では5〜9歳が2204人ともっとも多くなっている。10〜14歳が1110人、1〜5歳未満が774人と続く。15〜19歳は228人、20〜39歳は202人、40〜59歳は177人、60〜79歳が168人、80歳以上が81人となっている。1歳未満も128人と決して少なくはない。

 男女別では、男性3249人、女性1823人と男性が多くなっている。

 累計入院件数の中で、基礎疾患を持つ人あるいは妊婦の合計は1832人で、入院全体の36%となっている。依然として、基礎疾患などがない人の入院事例の方が多くなっている。

 基礎疾患のある人では、喘息などの慢性呼吸器疾患が1216人と圧倒的に多く、糖尿病が93人、慢性心疾患が91人で続いている。主に小児で心配されている急性脳症は166人、人工呼吸器の利用者は211人などとなっている(重複あり)。

 なお、11月3日までに退院(転院含む)は3640人で、ICU入院は99人、ICU以外入院は1190人などとなっている。