厚生労働省が発表している「入院サーベイランスの報告」によると、10月21日時点で新型インフルエンザ感染者の入院は、累計で2755人となった。また、新型インフルエンザ感染者の死亡は、疑い例も含めて累計で28人となった。

 集計期間ごとにみた新規入院は、8月5日の週は77件だったが、8月12日の週には168件と増加した。8月19日の週は168件と足踏みし、8月26日の週に141件と一旦減少した。しかし、その後は156件、165件と続き、9月16日の週以降は222件、242件と増加、9月30日の週に至って367件、10月7日の週は506件に増加した。10月14日の週も445件で、依然高い水準となっている(図1)。

図1 新型インフルエンザ感染者の入院および死亡の推移(厚労省のデータより作成)

 入院件数の増加に伴い、重症例の報告も相次ぎ、死亡例も目立ってきている。9月8日時点で11件だった累計死亡件数は、10月6日時点で21件と1カ月ほどで倍増、10月20日時点で28人に達した。

 10月20日までの累計入院事例をみると、年齢では5〜9歳が1129人ともっとも多くなっている。10〜14歳が584人、1〜5歳未満が415人と続く。15〜19歳は145人、20〜39歳は136人、40〜59歳は121人、60〜79歳が116人、80歳以上が51人となっている。1歳未満も58人と決して少なくない。

 男女別では、男性1753人、女性1002人と男性が多くなっている。

 累計入院件数の中で、基礎疾患を持つ人あるいは妊婦の合計は1024人で、入院全体の37%となっている。基礎疾患などがない人の入院事例の方が多くなっている。

 基礎疾患のある人では、喘息などの慢性呼吸器疾患が682人と圧倒的に多く、糖尿病などの代謝性疾患が67人、慢性心疾患が42人で続いている。主に小児で心配されている急性脳症は92人、人工呼吸器の利用者は126人などとなっている(重複あり)。

 なお、20日までに退院(転院含む)は2041人で、ICU入院は54人、ICU以外入院は584人などとなっている。