MLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DB)への報告数は、引き続き増加している。42週(10月12〜18日)に3443件となり、前週の2558件から増加した(図1)。インフルエンザ定点当たり届出数(全国)は、 41週に12.92人と急増したが、先行指標となるML-flu-DBの報告数が依然として増加していることから42週も拡大している可能性は高い。

図1 インフルエンザ定点当たり届出数とML-flu-DBの報告数の動向

 ML-flu-DBは、アラーム機能が最大の特徴で、全国規模でインフルエンザの異常な検出を把握し、その情報をいち早く関係者で共有できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年、全国から300人もの医師が参加し実績を積んでいる。新型インフルエンザが発生した今年は、流行の動向を把握する上で貴重な情報源となっている。

 42週で報告数がもっとも多かったのは、大阪府が518件となり前週の296件から急増した。東京都が334件、北海道が328件、埼玉県が234件、神奈川県が201件などとなっている(表1)。

  ML-flu-DBの報告数とインフルエンザ定点当たり届出数(全国)の動向を追うと、33週をのぞくとほとんど同じような動きを見せている(図1)。 39週はいったん減少したが、これはシルバーウイークと重なり受診の機会が減ったためではないかとの見方もある。今後も注意深く見ていく必要がある。

表1 MLインフルエンザ流行前線情報データベースの地域別にみた報告数

◆北海道・東北地方
北海道 328 件、青森県 5 件、宮城県 11 件、秋田県 30 件、山形県 37 件、福島県 37 件
◆関東・信越地方
茨城県 50 件、栃木県 28 件、群馬県 29 件、埼玉県 234 件、千葉県 136 件、東京都 334 件、神奈川県 201 件
◆北陸・東海地方
新潟県 43 件、富山県 39 件、石川県 82 件、福井県 1 件、山梨県 1 件、岐阜県 12 件、静岡県 15 件、愛知県 56 件、三重県 66 件
◆近畿地方
滋賀県 134 件、京都府 64 件、大阪府 518 件、兵庫県 140 件、奈良県 38 件、和歌山県 142 件
◆中国・四国地方
鳥取県 16 件、島根県 36 件、岡山県 74 件、広島県 82 件、山口県 6 件、香川県 15 件、愛媛県 9 件
◆九州・沖縄地方
福岡県 85 件、佐賀県 45 件、長崎県 11 件、熊本県 88 件、大分県 22 件、宮崎県 38 件、鹿児島県 2 件、沖縄県 25 件