国立感染症研究所は9月2日、パンデミック(H1N1)2009の臨床像をホームページで公開した。国内外の最新知見をもとに、感染性、潜伏期間、症状などについて解説している。

 国内で8月25日までに入院が必要だった427例につても解説。それによると、年齢は5〜19歳が249人(58.3%)で最も多く、性別は男性241人(56.4%)、女性186人(43.6%)と若干男性に多かった。

 基礎疾患を持つ人は、妊婦3人を含む180人(42.2%)にのぼっている。このうち喘息を含む慢性呼吸器疾患が95人(52.8%)だった。急性脳症と診断された人が8人(1.9%)、人工呼吸器の使用は20人(4.7%)となっている。

 重症例や死亡例のリスク因子、特徴も解説し、米CDCが定める合併症併発に関するハイリスクグループ、ならびに米CDCが提唱する危険な兆候も提示している。

 なお、大多数の患者が軽症であるものの、一部で重症化する理由は「よく分かっていない」と言及している。また、軽症者と重症者から分離されたウイルスは「これまでのところ同一である」としている。


■国立感染症研究所
パンデミック(H1N1)2009の臨床像