図1 MLインフルエンザ流行前線情報データベース(ML-flu-DB)の報告数

 MLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DB)への報告数が、8月に入ってから急増している。データベースを管理する西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック西藤成雄氏は、「運営を始めて9年になるが、こんな現象は初めて」と話している。

 ML-flu-DBは、アラーム機能が最大の特徴で、全国規模でインフルエンザの異常な検出を把握し、その情報をいち早く関係者で共有できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年、全国から300人もの医師が参加し、実績を積んでいる。

 「昨年の8月は報告が0件だったのに、今年は8月に入ってから急増している」(西藤氏)。データを見ると、第29週(7月13日〜19日)に24件だった報告数は、30週に39件、31週に98件、32週には178件と急増した(図1)。そのほとんどはA型であることから、新型インフルエンザの流行を反映したものと考えられるという。

 「私は、津波が押し寄せる前のような怖さを感じている」と話す西藤氏は、「身近な人にもインフルエンザに対する備えを確認するように伝えてほしい。行政や関係省庁、メディアの方は、新型インフルエンザの警鐘をさらに鳴らし続けて欲しい」と訴えている。