7月に入ってから、日本の新型インフルエンザの感染は拡大の一途をたどっている。厚生労働省のまとめによると、7月1日から22日までに新たに感染が確定した患者数は3171人となった。累計感染者数は4433人であり、7割もが7月に入ってからの発生となっている。

 新たに感染が確認された患者数の推移をみると、6月末にかけて1日に60人前後に過ぎなかった。これが7月に入ってから急増し、8日に147人と過去最悪を記録した後、14日に244人、16日に289人と立て続けに過去最悪を塗り替えた。その後は21日に100人を割り込んだものの、22日には196人と増加している(図1)。

 特徴として、感染者に占める海外渡航暦のある人または海外在住の一時帰国者の割合が減少してきている点がある。新規感染者に占める割合は、7月上旬は20〜30%前後だったが、最近は10%台に落ちてきている。海外からの流入が続く一方で、国内での感染が広がっている事態は変わっていない。

 専門家の間では、患者数が増えれば重症化例が出てくる可能性も高くなるとの指摘もあり、引き続き警戒を要する。

図1 新型インフルエンザ感染の推移(厚生労働省のデータをもとに作成)