都内で開かれた第23回インフルエンザ研究者交流の会のシンポジウム

 季節性インフルエンザの流行シーズンを迎えたオーストラリアでは、流行株中の新型インフルエンザの割合に地域差があることが分かった。新潟大斎藤玲子氏が7月4日、都内で開かれた第23回インフルエンザ研究者交流の会のシンポジウムの中で指摘した(写真)。

 それによると、ビクトリア州では流行株中の80-92%が新型インフルエンザだった。しかし、ビクトリア州以外では、50-75%の範囲にあった。

 現在の流行は、H1N1とH3N2の混合型で、B型も若干だが報告されている。地域で見ると、オーストラリア東部の州ではH3が優勢で、南部や西部ではH1が優勢になっているという。

 なお直近のデータでは、WHOのメルボルン研究協力センターで分離株を検査したところ、オーストラリアではH1型が30%、H3型が61%、B型が9%となっていた。

 斎藤氏は、新型インフルエンザの流行は今のところビクトリア州に集中していることもあり、このような結果になったと考えられるとしつつも、「今後も地域ごとに優勢な流行株が異なるパッチ型の流行が続くのか、あるいは新型がオーストラリア全土で優勢になるのか、注意深く見ていく必要がある」と結んだ。