香港の保健省は7月3日、新型インフルエンザの感染者からタミフル耐性ウイルスが検出されたと発表した。タミフルが投与されていない患者で見つかったことから、耐性ウイルス流行の可能性を指摘する専門家もおり、感染経路の解明が重要となっている。

 患者は、サンフランシスコから到着した16歳の女性。6月11日に空港で症状が現れ、Queen Mary病院での入院措置を受けていたが、症状は軽く6月18日には退院した。患者はタミフルの投与を受けていなかったため、タミフルの使用によって耐性ウイルスが選択的に出現したわけではない。デンマークや日本で確認されたタミフル耐性ウイルスは、それぞれタミフルの予防投与を受けた患者から見つかっており、こちらはタミフルの使用が関係しているとの見方が多い。

 一般的に、薬剤選択によって出現した耐性ウイルスが感染拡大していく可能性は低いと考えられている。香港の事例は、薬剤選択による出現ではないことから、流行している耐性ウイルスに感染した可能性も指摘されている。