厚生労働省のまとめによると、日本の新型インフルエンザの感染者は累計で1200人を超えた。6月末にかけては、新規患者は1日当たり60人前後で推移しており、終息に向かっているとは言えない状況にある(図1)。

図1 日本での新型インフルエンザ感染者の推移(厚生労働省、WHOのデータをもとに作成)

 特徴の1つは、新規患者の中で渡航歴のある人がある一定の割合で存在することだ。前日午前6時から29日午前6時までに47人中21人(44.7%)、28日午前6時までに58人中17人(29.3%)、27日午前6時までに59人中21人(35.6%)が渡航歴のある人だった。渡航先は、米国、ロシア、フィリピンのほか、オーストラリアやニュージーランド、英国やフランス、ドイツなどと、多岐にわたっている。渡航歴のある人が渡航先で感染したかどうかは定かではないが、各国で流行している新型インフルエンザウイルスが日常的に日本に持ち込まれるという構図は変わっていない。国内に限らず、海外での新型インフルエンザウイルスの性状の変化にも留意しなければならない理由がここにある。

図2 年齢別に見た感染者(厚生労働省6月29日午前11時現在のデータより作成)

 もう1つの特徴は、感染者の年齢だ。6月29日午前11時現在のデータをみると、累計感染者1196人中、もっとも多いのは10代で632人(52.8%)と過半数を占めていた。20代が180人(15.1%)、10歳未満が166人(13.9%)で続いている(図2)。この3群で80%に達しており、20代までの若い人が中心となっている。ただし、年齢が高いほど感染者は少ないとはいえ、60代0.9%、50代3.3%、40代6.0%、30代7.9%となっており、皆無ではないことは留意すべき点だろう。

 なお、性別では男性680人、女性516人となっており、若干男性で多くなっているようだ。