WHOは6月12日未明、今回発生した新型インフルエンザA/H1N1の警戒水準をフェーズ6に引き上げ、「世界的大流行パンデミック)」への警戒を強く訴えた。

 同日開催された世界各国の専門家で構成する緊急委員会では、南半球を含めた地球規模の感染が始まったとの認識で一致。これを踏まえ、事務局長のチャン氏がフェーズ6を宣言した。

 今回は、地理的な感染拡大の規模を示すフェーズに加えて、健康被害の深刻度についても判断。severe(強度)、moderate(中度)、mild(弱度)の3段階のうち、moderateと判断した。北米などで重症者が目立つことが1つの根拠となっている。

 ただし、今回の新型インフルエンザの毒性は、季節性インフルエンザとほとんど変わらないことから、渡航制限や国境封鎖の勧告は出さなかった。

■WHOのリリース
World now at the start of 2009 influenza pandemic