医療従事者・社会機能の維持に関わる人(表1)に対するパンデミックワクチンの先行的接種については、46.3%の人が「当然だと思う」と回答した。「仕方がない」も29.3%あった。「パンデミックワクチンの優先順位に関する調査(その2)」の最終結果で明らかになった。

表1 医療従事者・社会機能の維持に関わる人

図1 第1次案を知っているか(n=82)

 新型インフルエンザ対策の重要な柱である「パンデミックワクチン」については、政府が昨年9月に公表した「新型インフルエンザワクチン接種の進め方について(第1次案)」によると、医療従事者や社会機能の維持に関わる者が感染すれば、最低限の国民生活すら維持できなくなるおそれがあるとし、感染リスクを考慮しつつ、「感染拡大防止・健康被害の最小化」および「社会・経済機能の破綻防止」に資する業種・職種の従事者に対して先行的に接種する案が示されている。

 「パンデミックに挑む」編集ではワクチンの優先接種問題の議論を深める目的で、「パンデミックワクチンの優先順位に関する調査(その2)」を実施した。5月8日から26日までに82人から回答があった。

 調査ではまず、第1次案を知っているかどうかを尋ねた。その結果、「知っている」と回答した人は82.9%、「知らない」は17.1%だった(図1)。

図2 医療従事者・社会機能の維持に関わる人の先行的接種について(n=82)

 また、第1次案では、医療従事者・社会機能の維持に関わる人(表1)を優先し、その後、一般国民に接種するという実施案が示されてた。このことを知っているかどうかを尋ねたところ、「知っていた」は86.6%、「知らなかった」は13.4%だった(図2)。

 医療従事者・社会機能の維持に関わる人の先行的接種をどのように受け止めるのか、選択肢から自分の考えに近いものを選んでもらったところ、「当然だと思う」が46.8%で最も多かった。「仕方がない」も29.3%だった。一方で、「業種・職種によっては疑問に思うものも含まれる」が31.7%もあることが分かった(図3)。「納得がいかない」は2.4%、「分からない」は1.2%に留まっていた。

図3 医療従事者・社会機能の維持に関わる人の先行的接種をどのように受け止めるのか(n=82)

<アンケートにお答えいただいた方々へ>
 このたびはお忙しい中にも関わらず、アンケートにお答えいただき誠にありがとうございました。皆様のご意見は、ワクチンの優先接種問題の議論を深める上で、貴重な判断材料となっていくと思います。本当にありがとうございました。