パンデミックに挑む」編集が実施した「パンデミックワクチンの優先順位に関する調査(その2)」の中間まとめによると、もっとも優先順位が高い集団は、「医学的ハイリスク者(感染すると重篤化の可能性がある疾患を持つ人)」が55.1%と半数を超えていた。前回の2月調査では、ハイリスク群と「小児」が、それぞれ45.8%と42.4%で拮抗していた。実際に新型インフルエンザが発生し、医学的ハイリスク群に重症化する人が多いことが分かってきたことも影響していそうだ。調査は現在も継続中。

 国のガイドラインによると、新型インフルエンザが発生した場合、感染拡大を防ぐためにワクチン(流行時のワクチン;パンデミックワクチン)の接種を行うことになっている。ただし、パンデミックワクチンは、発生してからでないと作ることができず、また現状では、全国民に必要なワクチンを作るのに1年半はかかるとみられているため、「医学的ハイリスク者(感染すると重篤化の可能性がある疾患を持つ人)」「成人・若年者」「小児」「高齢者」の4集団にわけ、国民的な議論を経た上で、接種順位を決めていく方針だった。

 「パンデミックに挑む」編集では、メールマガジン「パンデミック・アラート」の読者約2500人、あるいはサイトの閲覧者を対象に、アンケート調査を実施。5月8日から19日までに69人から回答があった。今回、この69人をベースに中間まとめを実施した。

 調査では、国のガイドラインを示した上で、「もっとも優先順位が高い」「2番目に高い」「3番目に高い」「もっとも優先順位が低い」の順番で、集団をひとつずつ選んでもらった。

 中間まとめの結果、「もっとも優先順位が高い」集団として挙がったのは、「医学的ハイリスク者(感染すると重篤化の可能性がある疾患を持つ人)」が55.1%で最多だった(図1)。前回調査で拮抗していた「小児」は、36.2%で20ポイント近く差がついていた。「成人・若年者」は8.7%、「高齢者」は0%だった。

 「2番目に高い」集団では、「小児」が39.1で最多だった。「成人・若年者」は33.3%、「医学的ハイリスク者」は17.4%、「高齢者」は8.7%だった。前回調査との比較では、「高齢者」が3.4%から倍増した点が注目される。

 「3番目に高い」集団では、「成人・若年者」が37.7%で最多となり、「小児」が21.7%、「医学的ハイリスク者」が20.3%、「高齢者」が20.3%で続いた。

 「もっとも優先順位が低い」集団では、「高齢者」が68.1%と突出していた。ただ、前回調査結果の72.9%からは4ポイント以上減少していた。

 今回の中間まとめでは1位から3位の順位で、各集団が獲得した支持率には分散する傾向が見られた。ただ、「もっとも優先順位が高い」集団は「医学的ハイリスク者」」の割合が55.1%、また「もっとも優先順位が低い」集団は「高齢者」が68%となり、意見が集約する傾向にあった。

*アンケートは現在も実施中です。画面は以下です。お忙しいところ恐縮ですが、ご協力をお願いいたします。
https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/C007081TU.html