米疾病対策センター(CDC)が5月2日に発表した新型インフルエンザH1N1ウイルスの顕微鏡写真

 英国Imperial CollegeWHO等の研究グループは5月11日、新型インフルエンザのメキシコでの致死率は0.4%で、感染力を示すROは1.4〜1.6と推定されると発表した。Christophe Fraser氏らがサイエンスのオンライン版で初期研究として報告した。

 それによると、メキシコでの感染者数は4月末までに2万3000人(6000〜3万2000人)と推定された。その時点での死亡例をもとに致死率を求めたところ、0.4%(0.3〜1.5%)となった。これは季節性インフルエンザ(0.1%以下)よりは高く、過去のパンデミックではアジアインフルエンザに匹敵するものだった。

 感染力を示すRO(BasicReproductionNumber:基本再生産数)は、1.4〜1.6となった。これは、1人の患者から発生する2次感染者数を示す。1.4〜1.6は、季節性インフルエンザよりは高く、過去のパンデミックインフルエンザよりは低いという。

 今回の研究は4月末でのデータに限った初期的なもので、その後のデータの追加によって、致死率や感染力も変動する可能性がある。

■サイエンスのオンライン版
Pandemic Potential of a Strain of Influenza A (H1N1) : Early Findings