在メキシコ日本大使館によると、メキシココルドバ厚相は5月8日の記者会見で、同国の確認感染者は1364人、死亡は45人となったことを明らかにした(図1)。また、死亡例は4月25日をピークに減少傾向にあり、「5月5日以降は新たな死亡例はない」とも強調した。

図1 メキシコの新型インフルエンザ感染者と死亡の推移

 会見により、死亡の45人中、死亡時期が判明しているのは42人で、そのうち40人は4月23日以前に発症していることも分かった。また、死亡例の45%は治療を受けていなかったことも判明した。図1では5月5日以降も新たな死亡例が出ているが、厚相の説明によれば、これまで積み残されていた検査結果を反映したものとなる。

 メキシコでの致死率は確認感染者の3.3%で、米国の5月8日11時時点の0.12%(1639人中、死亡2人)に比べてかなり重いという印象を受ける。この点については、死亡例の45%が治療を受けていなかったというメキシコの特殊事情が影響していると言えそうだ。

 なお、死亡例に見られた症状としては、高熱93%、咳86.7%、呼吸困難80%、痰・炎症60%、発作55%、筋肉痛33%、赤痰33%、鼻水31%があったとした。また、約25%は肥満かあるいはメタボリック体質で、そのうちの約半分が病気がちであったり、糖尿病や癌の罹患者が目立っていたという。
 
 これまでの推移をみると、死亡例には確かに減少傾向が見えている。一方、感染者数は、8日発表時点でも160人で、前日の92人より増えており、依然として予断を許さない状況にある。