香港特別行政区政府は5月1日夜、香港において第1例となる新型インフルエンザ感染者が確認されたと発表した。アジアでは初めての例となった。

 在中国日本国大使館や現地の報道などによると、患者は25歳のメキシコ人男性。4月29日にAM098便でメキシコを出発、30日午前6時に上海に到着した。同日の11時20分発のMU505便で香港に向かい、12時49分に香港に到着。上海入国時の検疫では異常は見られなかった。だが、その後発熱し、香港市内ルットンジー(Ruttonjee)病院の診断を受けたところ、5月1日午後、衛生署の簡易検査で陽性反応が出た。その後同日午後8時に、香港大学が、この男性の新型インフルエンザ感染を確認した。

 すでに男性は、ルットンジー病院に隔離されており、現在、病状は安定しているという。同行していた2人の友人と、男性と接触した香港人男性1人も病院で検査を受けている。今のところ、この3人に症状は出ていないようだ。

 男性は、市内の湾仔(ワンチャイ)のメトロ・パーク・ホテルの1103号室に宿泊していた。現在、同ホテルは封鎖され、ホテル宿泊者200人、ホテル従業員100人余が隔離されて検査をうけているという。隔離は7日間継続する見通し。

 香港衛生当局によると、男性が乗った飛行機の座席(23A)の前後3列の乗客についても追跡調査を行っており、検査と隔離の準備をしているという。また、他の乗客や客室乗務員についても、検査を申し出ることを呼びかけている。

 中国衛生部は、男性がメキシコから上海まで搭乗したAM098便の乗客および密接な接触があった人に対しても隔離と7日間の医学的な観察を実施するという。