WHOのマーガレット・チャン事務局長は、日本時間の4月30日午前5時過ぎから緊急記者会見を実施し、新型インフルエンザのパンデミック(世界的流行)の警戒水準をさらに一段階引き上げ、6段階のうちの「フェーズ5」にすると発表した。「世界は歴史上初めて、最大限の備えを必要としている」という。

 米国を訪れていたメキシコ在住の1歳11カ月の男児が死亡したほか、WHOが9カ国150人以上の感染を確認し、なお「世界のすべての国に感染が拡大する懸念がある」(チャン事務局長)からだ。

 フェーズ5は、6段階の警戒レベルのうち、上から2番目で、人から人への感染が2つ以上の国で確認され、世界的な流行が差し迫っている状態。チャン氏はさらに、抗ウイルス薬を製造している企業に対して増産を要請したほか、世界中の製薬企業に対し、パンデミックワクチンの開発を急ぐよう求めたと述べた。