外務省は4月25日、感染症スポット情報を発表し、メキシコ米国(メキシコとの国境周辺のカリフォルニア州・テキサス州)で確認された豚インフルエンザA/H1N1)について、渡航者らに注意を促がした。

 感染症スポット情報では、世界保健機関(WHO)の情報として、(1)米国とメキシコで発生している豚インフルエンザについて、これまで両国で確認されているものとは異なるH1N1亜型豚由来インフルエンザによるものであること、(2)動物由来ヒトへの感染が見られる点、地理的に離れた場所でいくつかの地域にまたがって発生している点、通常のインフルエンザに比較的感染しにくい年齢層の感染が見られる点などから、WHOが警戒を強めていると指摘。

 その上で、(1)米カリフォルニア州、テキサス州で7人の豚インフルエンザの感染例が確認され、9件の疑い例が報告されている、(2)メキシコでは、4月23日までに882件以上のインフルエンザに類似した感染例が疑われており、そのうち62人が死亡している、(3)メキシコの感染例のうち、18件については、H1N1亜型の豚由来インフルエンザであることが、カナダの研究機関において確認されており、そのうち12件については米カリフォルニア州のH1N1亜型インフルエンザと遺伝子的に同一であることが確認されている、(4)このH1N1亜型由来豚インフルエンザは、これまで豚・ヒトともに検出されていない−−などの情報を提供した。

 渡航者に対しては、メキシコ、米国(メキシコとの国境周辺のカリフォルニア州・テキサス州)では、人込みを避け、衛生管理にも十分注意するよう求めた。また、帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室に申し出ることを呼びかけている。なお、帰宅後に同様の症状が現れた場合は、保健所に相談し、感染地域に渡航していたことを伝えてほしいとしている。

■外務省の感染症スポット情報
メキシコ及び米国の一部の州:H1N1亜型由来豚インフルエンザの発生について