全米ネットワークなどが伝えたところによると、メキシコ保健相Angel Cordova氏は4月24日、メキシコで発生したインフルエンザ様の大規模集団感染は豚インフルエンザによるものだと語った。Canada's Public Health Authority (PHAC) によると、メキシコでは3月半ば以降にインフルエンザ様の流行が続き、メキシコシティで120人の感染例があり、そのうち13人が死亡した。また、サン・ルイス・ポトシでも14人の感染例があり、うち4人が死亡した。ほかに、オアハカで1例、バハ・カリフォルニア・ノルテで2例の死亡例が報告されていた。このため、メキシコ保健当局がPHACに検体の検査を依頼していた。

 PHACによると、医療従事者にも犠牲者が出ており、また、ほとんどの患者は25歳から44歳の若い人だった。症状は、発熱、頭痛、眼痛、息切れなどで、約5日間で重症の呼吸困難に陥ったという。

 メキシコ保健当局は4月17日までに、PHACの国立微生物学研究所に51検体の検査を依頼。その際、季節性インフルエンザA型(H1N1)とB型が流行し、3月半ば以降もインフルエンザ様の流行が続いたことを伝えた。なお、H5N1型については除外できるとしていたという。

 メキシコでの集団発生が表面化する前に、米国のカリフォルニア州とテキサス州で、豚インフルエンザのヒト感染例が確認されていた。

 米疾病対策センターCDC)は4月23日までに、カリフォルニア州サンディエゴとインペリアルで5人、テキサス州サンアントニオ近郊で2人の計7人の患者が確認されたと発表した。いずれも回復に向かっている。7人が感染したウイルスはA型(H1N1)だった。

 これまでに感染者全員が豚との直接の接触歴はなかったことが分かっており、CDCと両州の保健当局は感染経路やウイルスの詳細などについて、引き続き調査している。

 なお、両州はメキシコとの国境に近いことから、その関連性の解明が待たれる。

■CDCの関連情報
Human Swine Influenza Investigation
Swine Influenza A (H1N1) Infection in Two Children --- Southern California, March--April 2009