図1 鳥インフルエンザ・H5N1のヒト感染例の推移(WHOのデータより作成)。エジプトでは昨年の倍近くまで増えてきた。また全体の死亡率は、初めて30%を割り28%まで下がった。

 世界保健機関WHO)は4月21日、エジプトで新たに2人の鳥インフルエンザ(H5N1) のヒト感染例が確認されたと発表した。患者は、El Marg地区の25歳の妊婦とKellin地区の1歳半女児。25歳女性は危篤状態にあり、1歳半女児の方は症状が安定しているという。エジプトでは今年に入ってから15例目の確認例となった。エジプトでは、ほとんどが1歳から2歳ぐらいの乳幼児だったが、最近は成人の報告も目立っている。重症例も目に付くようになっているが、幸いなことに今のところ死亡例は出ていない。

 25歳の妊婦のは、4月6日に症状が現れ、11日にAin Shams大病院に入院。16日からタミフルによる治療が行われたが、危篤状態にある。疫学調査では、発症前に病気の家禽と密接に接触していたことが示唆されている。

 1歳半女児の方は、4月15日に症状が現れ、18日にKafr Elsheikh熱病院に入院、同日からタミフルによる治療が行われた。症状は安定している。こちらも発症前に、病気かあるいは死んだ家禽と密接に接触していたことが示唆されている。

 どちらの例も、Egyptian Central Public Health Laboratory によりH5N1の感染が確認された。

 これでエジプトでは2003年以来、66例目となった(うち死亡例は23人)。

■WHOのリリース
Avian influenza - situation in Egypt - update 12

■訂正
4月22日に以下を訂正しました。
・「2例目を18歳女性」としていましたが、正しくは「1歳半女児」でした。

表1 エジプトでの鳥インフルエンザ感染者の状況(WHO発表より作成)