世界保健機関WHO)は3月10日、エジプト鳥インフルエンザのヒト感染例が確認されたと発表した。患者は2歳半の男児で、病状は安定しているという。エジプトでは今年に入ってから6例目の確認例となった。いずれも1歳半から2歳の乳幼児が主であり、さらに死亡例が出ていないことが特徴となっている。

 患児は3月3日に症状が現れアレキサンドリア熱病院に入院した。翌3月4日にH5N1の感染が確認された。病状は安定しているという。疫学調査では、病気あるいは死んだ家禽との密接な接触歴が示唆されている。

 エジプトでは、1月から3月にかけて5例の鳥インフルエンザのヒト感染例が確認された。WHOの発表によると、1月9日に1歳9カ月女児、1月23日に2歳女児、2月2日に2歳男児、2月6日には1歳6カ月男児、3月1日には2歳の男児(重体)が、それぞれH5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認された。3月1日の患児のほかは、いずれの患者も病状は安定しているという。

 特徴は、感染者が1歳半から2歳半の乳幼児が主であること。いずれの例でも、死んだ家禽や病気の家禽との接触歴が示唆されている。

表1 エジプトでの鳥インフルエンザ感染者の状況(WHO発表より作成)