図1 今シーズンの流行パターン(MLインフルエンザ流行前線情報データベース)

 今シーズンの流行は、2月中旬当たりからB型が優勢になってきたことが分かった。全国の有志が参加しているMLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DBhttp://ml-flu.children.jp/)によると、流行開始からA型の報告が主だったが、1月末に1500件を超えた以降は、A型の報告が減少し続けていた。一方で、B型の報告が徐々に増加、2月16日を境にA型を逆転した(図1)。

 日本臨床内科医会が調査している流行パターンと比べると、A型については2002/2003シーズンに近い様相を示している(図2)。ただし、B型については、2月末から400から500件の幅で推移しており、2006/2007シーズンのように3月中にピークを迎える可能性もあり、注意を要しそうだ。

図2 各シーズンの流行パターン(日本臨床内科医会)

西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニックの西藤成雄氏。「一人でも多くの協力者を探しています。新型インフルエンザの発生をひかえ、迅速なインフルエンザの情報共有を実現するために、ぜひとも皆さんの力を貸していただきたい」と参加を呼びかけている。

 なお、国立感染症情報センターのまとめでは、2009年08週(02月16日〜02月22日)の患者報告数は5万7681人となり、4週連続の減少となった。ただし、定点当たり報告数は12.05人で、依然として注意報レベルを超えている。

 MLインフルエンザ流行前線情報データベース(ML-flu-DB、http://ml-flu.children.jp/)は、ITを利用することにより、臨床に直ちに役立つ情報源を構築し得えた。アラーム機能が最大の特徴で、インフルエンザの異常な検出を、最も早く関係者に周知できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年300人もの医師が参加している。管理者を務める西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニックの西藤成雄氏(写真)は、新型インフルエンザの発生も早期に発見できると期待している。