現在、「パンデミックに挑む」編集が実施している「パンデミックワクチンの優先順位に関する調査」の中間報告によると、もっとも優先順位が高い集団は、「医学的ハイリスク者」と「小児」が、それぞれ52%と41%で拮抗していた。

図1 接種順位が高いのはどの集団か

 国のガイドラインによると、新型インフルエンザが発生した場合、感染拡大を防ぐためにワクチン(流行時のワクチン;パンデミックワクチン)の接種を行うことになっている。ただし、パンデミックワクチンは、発生してからでないと作ることができず、また現状では、全国民に必要なワクチンを作るのに1年半はかかるとみられている。このため、「医学的ハイリスク者」「成人・若年者」「小児」「高齢者」の4集団にわけ、国民的な議論を経た上で、接種順位を決めていくことになっている。

 「パンデミックに挑む」編集では、メールマガジン「パンデミック・アラート」の読者約1000人、あるいはサイトの閲覧者を対象に、アンケート調査を実施。2月13日の開始から17日までに29人から回答があった。

 調査では、国のガイドラインを示した上で、「もっとも優先順位が高い」「2番目に高い」「3番目に高い」「もっとも優先順位が低い」の順番で、集団をひとつずつ選んでもらった。

 17日までの集計の結果、「もっとも優先順位が高い」集団として挙がったのは、「医学的ハイリスク者(感染すると重篤化の可能性がある疾患を持つ人)」が51.7%で最多だったが、「小児」も41.4%で、この2集団が拮抗していた(図1)。「成人・若年者」が6.9%、「高齢者」は0%だった。

 「2番目に高い」集団では、「小児」が51.7%で抜きんでていた。「成人・若年者」は31.0%、「医学的ハイリスク者」は13.8%、「高齢者」は3.4%だった。

 「3番目に高い」集団では、「成人・若年者」が44.8%で最多となり、「高齢者」が31.0%で続いた。

 「もっとも優先順位が低い」集団では、「高齢者」が65.5%と突出していた。

 単純集計では、ここまでのところ、優先順位の高い順に、「医学的ハイリスク者」「小児」「成人・若年者」「高齢者」という順番になっている。

■お知らせ
 パンデミックワクチンの優先順位についてのアンケートは、現在も実施中です。皆様のご意見をお寄せください。
 アンケート画面は以下です。
 https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/C006441ib.html