Aソ連型インフルエンザウイルスが、今シーズンの流行株の56%に増加した。2月2日時点の病原微生物検出情報によると、全国的に流行に入った49週(2008年12月1日〜12月7日)以降に検出されたウイルス分離株は1090株。そのうち、Aソ連型(A/H1亜型)が618株、A香港型(A/H3亜型)が351株、B型が121株だった(図1)。

図1 インフルエンザウイルスの検出状況(2月2日時点の病原微生物検出情報より作成)

 報告のあった43都道府県のうち、半数以上の23都道府県で50%以上となっており、引き続き、全国的にAソ連型の流行が拡大傾向にある。

 都道府県別にみると、青森県、大分県でAソ連型が100%となっているほか、宮城県(95.8%)、北海道(92.5%)、長野県(91.3%)、岡山県(90.9%)で90%以上となっている(表1)。

表1 49週以降に検出されたインフルエンザウイルスの種類(2月2日時点の病原微生物検出情報より作成)

都道府県A/H1型A/H3型B型
全体618351121
北海道998
青森県14
岩手県2321
宮城県462
秋田県211
山形県13012
福島県1971
茨城県233
栃木県9
群馬県1031
埼玉県11142
千葉県61
東京都278
神奈川県262317
新潟県1711
富山県13173
石川県1
福井県4111
山梨県121
長野県212
岐阜県
静岡県472313
愛知県163
三重県7161
滋賀県25
大阪府36278
兵庫県173515
奈良県6317
和歌山県215
鳥取県431
島根県2724
岡山県101
広島県20154
山口県881
香川県716
愛媛県84
高知県163
福岡県382
佐賀県13
熊本県51
大分県13
鹿児島県3
沖縄県98

図2 タミフル耐性ウイルスが報告されている自治体(2009年1月16日現在、厚生労働省)

 一方、タミフル耐性ウイルスの検出が報告されているのは、2009年1月16日現在、18道府県(図2)だが、そのうち11道府県でAソ連型が検出株の半数以上を占めている(表2)。これらの自治体では特に、耐性を意識した診療が求められることになる。

表2 タミフル耐性ウイルスが確認されている自治体(1月16日現在)でのAソ連型インフルエンザウイルスの流行状況

都道府県A/H1A/H3BA/H1の割合(%)
全体61835112156.7
北海道99892.5
岩手県232188.5
宮城県46295.8
千葉県6185.7
神奈川県26231739.4
新潟県171189.5
福井県411125
長野県21291.3
静岡県47231356.6
三重県716129.2
滋賀県2528.6
大阪府3627850.7
兵庫県17351525.4
奈良県631713.6
岡山県10190.9
広島県2015451.3
山口県88147.1
高知県16384.2

■関連情報
1)CDC HEALTH ADVISORY<br>CDC Issues Interim Recommendations for the Use of Influenza Antiviral Medications in the Setting of Oseltamivir Resistance among Circulating Influenza A (H1N1) Viruses,<br>2008-09 Influenza Season
2)CDCが警告 米国でのインフルエンザA/H1N1流行はタミフル耐性が主流
3)2008/2009年シーズンの抗インフルエンザ薬治療指針(私案)
4)最新のウイルス検出状況(地研からの報告;感染症情報センター)