Aソ連型インフルエンザウイルスが、今シーズンの流行株の54%に達していることが明らかになった。1月27日時点の病原微生物検出情報によると、全国的に流行に入った49週(2008年12月1日〜12月7日)以降に検出されたウイルス分離株は819株。そのうち、Aソ連型(A/H1亜型)が444株、A香港型A/H3亜型)が291株、B型が84株だった。

インフルエンザウイルスの検出状況とタミフル耐性ウイルスをめぐる主な動き

 報告のあった40都道府県のうち、半数以上の23都道府県で50%以上となっており、全国的にAソ連型の流行が拡大傾向にある。

 都道府県別にみると、青森県、岡山県、大分県でAソ連型が100%となっているほか、宮城県(95.8%)、北海道(91.6%)、長野県(91.3%)で90%以上となっている(表1)。

表1 49週以降に検出されたインフルエンザウイルスの種類(1月27日時点の病原微生物検出情報より作成)

都道府県A/H1A/H3B
全体44429184
北海道878
青森県12
岩手県1621
宮城県462
秋田県211
山形県1212
茨城県233
栃木県9
群馬県33
埼玉県11142
千葉県61
東京都278
神奈川県221913
新潟県51
富山県12161
石川県1
福井県4111
山梨県121
長野県212
静岡県362011
愛知県63
三重県3131
滋賀県25
大阪府9205
兵庫県82813
奈良県3196
和歌山県213
鳥取県43
島根県1716
岡山県7
広島県11151
山口県561
愛媛県84
高知県72
福岡県271
佐賀県13
熊本県51
大分県10
鹿児島県93
沖縄県8

 Aソ連型ではタミフル耐性ウイルスが90%以上に見つかっていることから、インフルエンザ診療の専門家からは「現在の日本では第1選択薬はザナミビル」との指摘も出ており、「耐性ウイルスを意識した抗インフルエンザ薬の選択」がさらに重要になっている。

■関連情報
1)CDC HEALTH ADVISORY
CDC Issues Interim Recommendations for the Use of Influenza Antiviral Medications in the Setting of Oseltamivir Resistance among Circulating Influenza A (H1N1) Viruses,
2008-09 Influenza Season

2)CDCが警告 米国でのインフルエンザA/H1N1流行はタミフル耐性が主流
3)2008/2009年シーズンの抗インフルエンザ薬治療指針(私案)
4)最新のウイルス検出状況(地研からの報告;感染症情報センター)

■情報を追加
・1月29日に「インフルエンザウイルスの検出状況とタミフル耐性ウイルスをめぐる主な動き」を追加しました。