国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)によると、49週(12月1〜7日)の全国定点当り報告数は1.62人となり、流行の目安となる1人を超え、全国的に流行に突入した。1987年以降では、昨年に次ぐ早い流行で、今後の推移を注意深く見守る必要がある。

 都道府県別では、山梨県が4.19人で最も多く、山口県4.08人、福井県3.88人、兵庫県3.77人と続いた。北海道も3.21人でここまでが3人を超えている。立ち上がりが早かった大阪府(2.98人)も引き続き流行が拡大しており、通年流行が定着した感がある沖縄県でも1.64人と増えてきている。49週時点で25都道府県で1人を超えた(図1)。

 立ち上がりが早いからといって大流行になるとは限らないが、早めのワクチン接種をはじめ、うがいや手洗い、マスクの着用など、日ごろからの予防策を徹底すべきだ。また、ウイルス拡散を防ぐ上で家庭内感染の予防も重要であることから、もしも家庭内で発生した場合は、「特に看病に当たることの多い母親は、家庭内であってもマスクをするなどの予防が必要になる」との専門家の指摘もあり、2次感染を防ぐ手立てをとるべきだ。

(三和 護=日経メディカル別冊)