2008/09年シーズンで、季節性インフルエンザの流行が拡大してきた。第48週(11月24〜30日)の速報値によると、新たに千葉県、福井県、京都府、山口県、沖縄県でも、定点当たり週間患者数が流行開始の目安とされる1人を超えた。前週に流行に突入した1府5県でも引き続き1人を超えており、あわせて2府9県に流行が拡大した。

 定点当たり週間患者数が最も多いのは山梨県で3.55人だった。ただし前週の5.25人からは減少している。次に多いのは島根県の3.42人で前週の2.45人より増加した。これに兵庫県(2.26人)、大阪府(2.09人)、福井県(2.06人)、栃木県(1.71人)、和歌山県(1.66人)、沖縄県(1.64人)、千葉県(1.34人)、京都府(1.24人)、山口県(1.20人)と続いた。

 インフルエンザウイルスの検出状況をみると、全国では47週までに、Aソ連(A/H1)型が14件、A香港(A/H3)型が27件、B型が32件報告されている。今のところ、Aソ連型A香港型、B型が1対2対2の割合で、3つの型が入り混じった流行となっている。

 各自治体の感染症情報センターでは、睡眠や栄養のバランスに気をつけ体調管理に努めるとともに、うがいや手洗いを励行、特にマスクを有効に使うなど、積極的に感染防止に取り組むよう呼びかけている。また、本格的な流行期に向けて、早めのインフルエンザワクチンの接種を呼びかけるところもある。

 なお、全国のインフルエンザ定点当たり患者届出数は3911人、定点当たり0.83人となった。

(三和 護=日経メディカル別冊)