議長を務める国立感染症研究所感染症情報センター長の岡部信彦氏

 7月30日、厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議(議長;国立感染症研究所感染症情報センター長の岡部信彦氏、写真)の第8回全体会議が開催された。その中で、感染リスクに応じた個人防護具の推奨表(表1)を発表、職場における対策を考える上で重要となる判断材料を提示した。

 表を見ると、N95マスクやDS2規格以上のマスクは、感染リスクが中程度からの使用が推奨された。また、重要事項として、(1)手洗いの励行や症状のある人に近づかないことが大切、(2)保護具の装着等の教育を行う。一部の保護具(マスクやPAPR、ゴーグルまたはフェイスシールド)は、医療従事者以外には特に教育が必要−−が盛り込まれた。

 案では、「ここに示した感染予防と防護対策と保護具の水準は、推定される新型インフルエンザの感染経路により、現時点でとりうる最も適当だと考えられる策として推奨する」と宣言。「各職場における職員の教育・訓練や、備蓄等の検討材料として活用していただきた」と目的を記している。

 公衆衛生対策部門がまとめた「事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン」の改訂案に盛り込まれたもの。今後、パブリックコメントなどを通じて一般からの意見を求め、9月には正式決定となる見込み。

(三和護=日経メディカル別冊)

表1 新型インフルエンザ発生時 職場における感染リスクに応じた感染予防・防止対策と保護具(案)