シンコムが大阪で「医療3.0」時代の医療・薬学セミナーを開催

ファルメディコ社長の狭間研至氏

 ソフトウエアの開発・販売を手がけるシンコム・システムズ・ジャパンは、8月17日に大阪で“〜知の集積地OSAKAから日本再生の「ことづくり」を〜”と題してセミナーを開催した。
 
 まず、大阪府内で調剤薬局を7店舗経営し、iPadやiPhone用の医療関連アプリケーションの開発も手がけるするファルメディコ社長の狭間研至氏が、「薬局から始める医療3.0への道」というタイトルで講演した。狭間氏は、大阪大学医学部出身で外科医としての勤務経験を持つ。
 
 狭間氏は、日本の医療界の状況について概要を説明した後、医療は現在「医療3.0」に進化しつつあると指摘した。医療1.0では、医師はスペシャリストで組織はピラミッド型、ITはスタンドアローンだった。これが医療2.0になって、医師はジェネラリスト、組織はフラット、ITはインターネットに変化した。「医療3.0では、医師はコラボレーター、組織はネットワーク型、ITはクラウドに進化する」(狭間氏)。
 

パネルディスカッションの様子

 こうした変化に応じて、薬局や薬剤師の役割も当然変化すると指摘。「薬剤師は、薬局の外に出て仕事をするようになる。介護施設や高齢者の居宅などへも訪問し、服薬指導、配薬支援などを行う」と説明した。また医療3.0のフェーズでは、薬剤師には、調剤技術ではなく、薬学的専門性や投薬に関する決断力が求められるようになる、とも指摘した。
 
 このほか、IPA未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータである梅澤真史氏が、「Mac開発者のためのSmalltalk入門」と題して、iPhoneやiPad上で動作するアプリケーションの開発やその環境について講演した。

 セミナーの最後には、シンコム・システムズ・ジャパン社長の石村弘子氏、OHS協議会事務局長の卯津羅氏を加えて、パネルディスカッションを開催。現在の医療や医療ITに関して、様々な意見が出された。また石村氏は、米国で在宅医療に活用されている、メディカルコールセンター用ソフトウエアの導入事例などを紹介した。

(本間 康裕=医療とIT/デジタルヘルスOnline)

ページの先頭へ戻る

関連記事

Information PR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医師の説明を無断録音、裁判の証拠になるのか? クリニック法律相談室 FBシェア数:262
  2. 不足だけでないインフルエンザワクチンへの懸念 記者の眼 FBシェア数:247
  3. 感染研、麻疹発生で医療機関に注意喚起 パンデミックに挑む:トピックス FBシェア数:189
  4. 若年男性の下腹部激痛ではパンツを脱がせろ! カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:20
  5. 甲状腺機能は低めの方が余命は長い JAMA Intern Med誌から FBシェア数:123
  6. 「一般的な勤務医は労働者」に議論の余地なし 厚生労働省 第2回医師の働き方改革に関する検討会(前編) FBシェア数:255
  7. 電解質の良書 医学書ソムリエ FBシェア数:29
  8. 敗血症は治る病気です 特集◎あなたが救う敗血症《インタビュー》 FBシェア数:6
  9. 98%が「心不全患者の緩和ケアは必要」 学会トピック◎第21回日本心不全学会学術集会 FBシェア数:132
  10. 医師の働き方改革、今後の論点は大きく4項目 厚生労働省 第2回医師の働き方改革に関する検討会(後編) FBシェア数:55