「震災でASP・SaaSのメリットに対する認識が広がった」

ワイズマンがASP・SaaS部門でグランプリ受賞−ASPICサマーミーティング2011

 7月29日、特定非営利活動法人 ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム(ASPIC)のサマーミーティングが、都内で開催された。医療IT関係では、電子カルテベンダーのワイズマンが、ASP・SaaS部門 Application分野・社会・業界特化系でグランプリを受賞。同社を含む受賞4社が参加して、パネルディスカッションが実施された。

 パネルでは、同社福祉営業部販売促進課課長の星野裕一氏が受賞サービスの概要や背景を説明した。同社の「ワイズマンASPサービス」は、介護・福祉事業所向けのサービス。管理システムや支援システムなどのアプリケーションを、離れたデータセンターからネットワーク経由で提供する。大きな特徴として、USBトークンを利用した認証を採用している。「これまで全国47都道府県で、約2万3000件の導入実績がある」(星野氏)。

 今回の東日本大震災での影響について星野氏は「現地では、当社の顧客の多くが大きな被害を受けた。しかし、ASP・SaaS型であることで、データセンターのサーバーに情報が残っていた。PCとデータ通信カードを貸し出し、USBトークンを再発行することで、比較的早期にシステムを利用できる状態に戻すことができた事業所もあった。外部のデータセンターに情報を預けることがASP・SaaS型の特徴だが、この方がより安全という認識が広がったのではないか」と分析した。

 ASP・SaaS型の普及に関する今後の問題点として、通信インフラの問題を挙げた。星野氏は「介護・福祉施設、特に老人用施設などは、やや町外れにある場合が多いため、通信インフラが貧弱でASPを導入したくてもできないケースが多い。これは何とかしなければいけないと思う」と提言した。

※他の受賞社などサマーミーティングの内容はこちらを参照

(本間 康裕=医療とIT/デジタルヘルスOnline

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