IMHSレポート:富士通が「HOPE/EGMAIN-GX」の次期実装の新機能を披露

 富士通は、東京ビックサイトで開催された「国際モダンホスピタルショウ2009」(7月15日〜17日)において、4月にリリースした大・中規模病院向けの最新電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-GX V2」に今後実装される予定の新機能の一部を初めて紹介した。新機能は、「カルテ記載の操作性における抜本的な改善をめざすもの」という。

カルテ記載の操作性を抜本的に改善するという新機能「EASY」(仮称)は、メインプレゼ

カルテ記載の操作性を抜本的に改善するという新機能「EASY」(仮称)は、メインプレゼンテーションでのHOPE/EGMAIN-GXの紹介の中で公表された

 HOPE/EGMAIN-GX V2に実装された新機能は、過去の処方パターンを自動的に編集することによって、簡単に処方オーダを発行できる「ナレッジセット機能」、テンプレートの情報をインデックス化することで電子カルテシステムの記載内容を自動的に収集し、参照や複写などに活用してカルテ記載を効率化する「eXChart機能」、患者ごとの蓄積されたカルテ情報をグラフで視覚的に表示し、目的の情報に素早くたどり着けるようにした「ヒストリカルビュー機能」、電子カルテシステム上にさまざまな形式で格納された診療情報を、利用者が必要とする複数の情報をポータルとして一画面に表示できる「マルチカルテビューア機能」の4つ。ナレッジセット機能は、現在実装されている処方オーダに続き、今後、注射オーダ、処置オーダ、手術オーダ、放射線オーダのイメージセットなどに機能を拡充させていくという。

 さらに今後のバージョンで実装されていく機能として初めて公開された「EASY」(仮称)は、電子カルテシステムの入力ストレスを軽減するために、ワープロ入力の操作性を抜本的に改善する機能で、「富士通の電子カルテシステムのノウハウと富士通研究所が長年培ってきた言語処理ノウハウを結集し、開発されたもの」という。

 EASYの基本概念は、利用者ごとの過去の記載文例を自動的に辞書化し、電子カルテシステムのワープロ入力操作に自然にとけ込んだ機能としたこと。例えば、「めまい」と入力・変換すると、その利用者が過去に入力した情報から「めまい」という語句を含んだ文例の一覧を表示し、その中から今回記載した文例を選択・編集することでカルテ記載の効率化を図るもの。文例辞書は、利用者ごとに電子カルテ記載のたびに作成・学習されていく。電子カルテ上に蓄積された文書から一括して辞書を作成できるため、あらかじめ文例辞書を作成した状態から運用を開始することも可能という。

 また、EASYはこうした過去の文例表示だけでなく、カルテ記載時の各ツールの呼び出しも文字入力操作で実現している。例えば、「バイタル」と入力・変換すると、文例一覧画面にツールを起動するアイコンも表示されるので、その候補を選択するとバイタルのテンプレートを起動できる。あるいは、「検査結果」と入力・変換して「検査結果」アイコンを選択すると、直近の検体結果の結果を呼び出すことができ、そのまま電子カルテに貼り付けることも可能という。同様に、「前回」などと入力して「前回処方貼り付け」アイコンを選択すれば、前回の処方を簡単にカルテに貼り付けて編集できる。

 このように過去の文例表示による入力の省力化と、ワープロ操作のユーザーインタフェースで電子カルテの各ツールを素早く起動できるため、従来のカルテ記載の補助機能を抜本的に上回る記載の効率化が図られると強調した。(増田克善=委嘱ライター)

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