IMHSレポート:NEC、9面大型スクリーンで数々の医療ソリューションを紹介

9面の液晶ディスプレイを並べたメインステージで行われたオープンセミナーには、多く

9面の液晶ディスプレイを並べたメインステージで行われたオープンセミナーには、多くの来場者の注目を集めた

 7月15日に東東京ビックサイトで開幕した「国際モダンホスピタルショウ2009」で、NECは電子カルテソリューションをはじめ、グループ各社のソリューションを含めて多彩な展示・デモを行っている。なかでも46インチ型液晶ディスプレイを縦横3面ずつ並べた103インチ相当の大型スクリーンを使ったメインステージでのプレゼンテーションは、来場者の多くの耳目を集めた。

 メインステージのオープンセミナーでは、クリニカルパス機能を中心に紹介された電子カルテシステム「MegaOakHR」をはじめ、7月13日にシーエスアイ(本社:北海道札幌市)とともに販売を開始した「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」などがプレゼンされた。

 電子カルテ/地域医療連携ソリューションは、電子カルテシステム、地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」、電子カルテシステムを「ID-Link」に接続して診療情報を公開するのに必要な機能を予め組み込んだ専用サーバ(診療情報公開用サーバ)の3つを組み合わせて提供されるもの。診療情報公開用サーバでは、連携する診療施設それぞれの患者IDをひも付ける仕組みと、それぞれの診療施設のシステムにある患者の診療情報(オーダや検査結果、医用画像など)のリンク情報(診療データ保管場所情報)を管理する仕組みを提供する。また、各種ファイルのアップロード機能を持ち、Excelなどで作成した地域連携パスの運用が可能なことも特徴。特に、1つの連携パスにひも付いて各種のファイルや診療情報を収納できるようになっており、連携パスに関連する情報の一括管理が容易になっている。

注射スタンドに無線ICタグの読み取り装置や携帯情報端末を実装し、ベッドサイドでの注

注射スタンドに無線ICタグの読み取り装置や携帯情報端末を実装し、ベッドサイドでの注射確認が自動化される「ベッドサイド自動認証システム」

 もう1つの注目されるソリューションは、NECネッツエスアイが秋田大学医学部附属病院と共同開発し、今秋にも実用化が予定されている無線ICタグを活用した「ベッドサイド自動認証システム」。ベッドサイドでの注射実施のいわゆる3点チェックは、バーコードおよびバーコードリーダーで行われているが、同システムは医療スタッフ、患者に装着したアクティブタグ(電池内蔵の発信タグ)と注射輸液に装着したパッシブタグ(発信しない読取り用タグ)によって3点チェックするもの。

注射スタンドに実装したセンサーがICタグを付けた患者、医療スタッフ、薬剤を認証し、携帯情報端末上に認証結果を表示する。患者および医療スタッフの名前、薬剤名が表示され、間違いがあると画面が赤く(間違いがなければ画面はグリーン)なるので、患者や薬剤の取り違いが一目でわかる。

 医療過誤の防止や注射業務における確認作業の軽減などに役立つほか、ナースセンターなどに設置する管理コンピュータ上で完全に実施記録を残すことができるとともに、リアルタイムで実施状況を確認できるようになる。課題は、薬剤に装着するパッシブタグの価格が30円以上するため、多くの薬剤への展開はタグの価格低下が必須条件なこと。当面はICUなど限定的な部門での導入を想定しているという。(増田克善=委嘱ライター)

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