ホスピタルショウ「NTTグループ」、NGN利用した地域医療連携に注目

 NTTグループの合同出展は、NTT東日本のNTT電子カルテシステムや診療所向け電子カルテシステム「Future Clinic21」をはじめとするグループ各社のヘルスケアソリューションの数々をデモ展示した。特に注目されたのは、NTT東日本とNTTデータによる地域医療連携ソリューションだ。

●テレビ会議システムと組み合わせた地域医療連携デモを展開

NGNを活用した地域医療連携ソリューションのプレゼン

NGNを活用した地域医療連携ソリューションのプレゼン

 「人と地域と医療をつなぐパートナー」を標榜したNTTグループは、3月に商用サービスを開始したNGN(次世代ネットワーク)を活用した地域医療連携ソリューションのプレゼンテーションに力を入れた。NGNは通信ネットワークの品質保証(QoS=Quality of Service)やセキュリティ強化などにより、大容量の医療情報や医用画像も安心して送信できることから、地域医療連携プラットフォームを支える通信インフラ・サービスとしても注目されている。

 同グループの展示ブースで来場者の関心を集めたのは、専門機能病院を「中央NTT病院」、連携医療機関を「田中クリニック」と見立て、両医療機関で医用画像の共有をベースにした地域医療連携モデルの仮想デモンストレーションだろう。クリニックの医師が、レントゲン画像で疑問を持った患者の画像を地域医療連携システムにアップロードし、専門機能病院の医師に読影依頼をするものだ。

地域医療連携システム「れんけい@ねっと」のデモ展示

地域医療連携システム「れんけい@ねっと」のデモ展示

 クリニックの医師は画像を選択し、画面のボタン1つで地域医療連携システムにエクスポートし、読影依頼する病院をメニューから選んで指定。デモンストレーションでは、その後に電話を使って専門機能病院の医師に言葉で読影依頼を行い、依頼された医師は読影レポートをシステムにアップ。さらに読影した医師の要請によってテレビ会議システムを起動して遠隔カンファレンスも行える点がポイントだ。両者は画像を共有しながら、マーカーで表示された画像に注意点を指摘するなど、遠隔診断とカンファレンスが容易に実現できることをアピールした。

 またNTTデータのコーナーでは地域医療連携システム「れんけい@ねっと」をデモ展示した。同システムは、千葉県山武医療圏で展開されている「わかしお医療ネットワーク」のプラットフォームとして稼動する実績を持ち、電子カルテの導入を前提としないこと、連携サーバを介して異なるベンダーの連携を図ること、情報へのアクセスコントールのきめ細かさ、医療業界で耐えうる認証・電子証明機能などを持つことが特徴。展示コーナーでは、「わかしお医療ネットワーク」が展開をはじめた糖尿病地域連携パスを同システムに実装できる点も紹介した。(増田 克善=委嘱ライター)

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