ホスピタルショウ「NEC」、「MegaOakHR」の電子クリニカルパス機能中心にデモ

最大の規模で出展したNECブース

最大の規模で出展したNECブース

 グループとして最大の展示ブースを構えたNECは、電子カルテシステム「MegaOakHR」をメインにオープンセミナーとデモ展示を行った。特に「MegaOakHR」そのものの機能については、診療のPDCAを確実にサポートする電子クリニカルパスにフォーカスしたプレゼンテーションを展開した。

●診療の質/業務効率の向上とチーム医療を促進する電子クリニカルパス機能

 「MegaOakHR」のプレゼンテーションで、最も注目されたのが電子クリニカルパス機能だ。同機能は2007年9月に「MegaOakHR」が大阪府立急性期・総合医療センターで本稼働した際に、同センターの協力を得て大幅に機能強化されたものだ。その特徴は、診療計画を確認する「オーバービューパス」と日々の診療情報を閲覧・記録する「日めくりパス」、バリアンスの発生に際して診療計画を柔軟に組み替えられる「ユニットパス」機能を実装している点だ。

「MegaOakHR」を中心とした電子カルテシステム展示ゾーン

「MegaOakHR」を中心とした電子カルテシステム展示ゾーン

 診療計画を確認する「オーバービューパス」画面は、横軸に日付、縦軸に診察にかかわる項目が表示されるもの。この画面は、診療計画と経過日ごとの達成すべきアウトカムや各オーダー情報であるタスクが色分けされて表示され、患者の情報・状態を時系列で鳥瞰(ちょうかん)的に把握できる特徴を持つ。紙のクリニカルパスと同じように構成されているため、利用者は違和感なく使える。異なる点は画面上に入力した情報がオーダリングシステムや看護システムと自動的に連携される点である。

 一方、「日めくりパス」画面(文末の画面参照)は、より詳細な診察情報の閲覧・記録ができるもので、タスクやアウトカム、バリアンス、診察記事を1つのシート上に表現し、アウトカムの達成状況やオーダー情報、看護ケアの実施記録、バリアンス情報の記録などを総合的に行える。看護師の業務を例にすると、経過記録で患者の状態を確認し、その日の医師の指示を確認・実施できるようになっている。また、日々の実施結果はアウトカムと紐付けられ、計画通りの結果を得られないときはバリアンス候補として表示される。もし、バリアンスに対応した医師のオーダーがあるときは、その指示に従って必要な対処が随時できる。

セミナーステージでは、多種多様なオープンセミナーが展開された

セミナーステージでは、多種多様なオープンセミナーが展開された

 従来のパス機能では影響の大きいバリアンスが発生するとパスからの逸脱として、適用中止となるケースが多いが、「MegaOakHR」の電子クリニカルパス機能では、さまざな患者状態に応じたパスをユニット単位であらかじめ複数用意することによって、患者状態の応じた診療計画を柔軟に組み替えられるようになっているという。患者状態適応型パスは次世代のパスとして研究開発が進められているが、「MegaOakHR」の電子クリニカルパス機能はその点からも注目される機能だ。

 同社のオープンセミナーでは、この他に電子カルテと物流システムの連携による院内在庫の低減効果などにフォーカスしたプレゼンテーションなども行われた。(増田 克善=委嘱ライター)



「日めくりパス」の拡大画面

「日めくりパス」の拡大画面

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