電子お薬手帳活用の実証研究、上田薬剤師会、北海道薬科大などが開始

東日本メディコム、メディエイド、KDDIが支援

スマートフォンでの閲覧画面

 上田薬剤師会(長野県上田市)と北海道薬科大は26日、都内で記者会見を開き、電子お薬手帳の実証研究開始を決定したと発表した。研究の実施主体は社団法人上田薬剤師会で、北海道薬科大学と千葉大学が研究活動を実施、東日本メディコム、メディエイド、KDDIの3企業がそれを支援する。

 現在薬局は、薬の効能や服用時の注意事項などの情報を、紙に印刷して顧客に渡している。今回の電子お薬手帳は、この紙にQRコード(二次元バーコード)を掲載し、顧客がそれをスマートフォンで読み取ることで、より詳しい情報を得られる仕組み。法律面での規制があるため、書面での情報提供も継続する。セキュリティは、利用者のIDとパスワードで確保する。

実証研究の概念図

 電子お薬手帳システムは、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)が定める標準フォーマットに従って作成。スマートフォンで利用するアプリと、クラウドを利用したWebシステムによって構成される。対応OSはAndroidとiOS。薬局、顧客共にシステムとアプリの利用料金は無料。スタート時期は「遅くとも5月には標準フォーマットが発表されるので、夏前にはスタートできる見込み」(北海道薬科大学 准教授の岡崎光洋氏)という。

 上田薬剤師会会長の飯島康典氏によると「薬剤師会には84薬局が加盟しているが、半数以上が興味を示しており、同数程度の参加を見込んでいる」。岡崎氏は「機能評価や有用性・利用状況・満足度などの調査はもちろん、秋以降来年にかけて患者のバイタルデータを載せるなど、さまざまな試みを実施したい」と語った。

(本間 康裕=デジタルヘルスOnline/医療とIT)

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